行政と協力している団体「日本家族計画協会」が、2014年にセックスレスの実態調査をしました。

これによると、セックスレス状態にある夫婦の割合は、全体の44.6%という数字が出ています。

長く性的関係がなく不満があるという状態を、一般的にセックスレスと呼ぶようです。

これに対し、日本性科学会はセックスレスを以下のように明確に定義づけしています。

特別な理由もなく、夫婦の合意した性交・セクシュアルコンタクトが1ヵ月以上ない状態のこと。

今回は、セックスレスが原因の離婚をテーマに取り上げ、慰謝料問題、親権問題について解説します。

セックスレスが理由で妻と離婚したい


まずはじめに、セックスを拒否されることを理由とした離婚が成立するか否かを説明します。

法律の世界においても、夫婦間におけるセックスは、婚姻関係の必要な要素として認められています。

裁判による離婚に踏み切る場合は、「婚姻を継続し難い重大な事由」 が必要となりますが、セックスレスもこれに当てはまります。

但し、法律上で(つまり裁判で)争点にするためには、相手から1年以上も拒否されている場合となります。

実際にセックスレスを理由とした離婚裁判で、離婚が成立した例はあります。

この問題の難しさは、夫婦が長きに渡りセックスレスであることを証明するのが極めて困難なことにあります。

裁判は夫と妻の勝敗を決めるものですので、離婚裁判では「事実と証拠」を突きつけていくことが必要です。

裁判で離婚を成立させたい場合は、セックスレスを含め様々な理由で夫婦関係が破綻していることを示す方が得策です。

セックスレスで妻と離婚!慰謝料は請求できる?


セックスレスを理由に離婚したいと妻に申し出たとき、妻の合意を取ることができれば、離婚は成立します。

しかしながら、慰謝料が欲しいという考えに対しては、ほとんどの場合は話し合いで合意は取れません。

したがって離婚協議(話し合い)は、離婚調停や離婚裁判等、次のステージに進めていかざるを得ません。

セックスレスの慰謝料の一般的な相場は、100万円前後といわれています。

但し、個々の生活環境には各々に違いがあり、セックスレスの期間も差がありますので、金額は事情によって左右されます。

なお、セックスレスを理由とした離婚及び慰謝料請求は、事実・証拠の立証が非常に難しい裁判であるといわれています。

離婚裁判に持ち込みたいという考えがある場合は、早々に弁護士に相談し、訴訟に向けての準備を進めることをお勧めします。

セックスレスで妻と離婚!子供の親権はどうなる?


セックスレス状態は、夫婦に危機的状況をもたらすこともあります。

しかし、子供には何ら関係がありません。

妻の愛情があなたに対して不足していたとしても、子供に対する愛情が足りていれば、母親としては落ち度がないことになります。

子供の親権問題は、夫婦の離婚問題とは切り離して考える必要があります。

子供にとって良き母親であれば、親権はほとんどのケースで妻が取ります。

離婚の際、妻が親権を取った割合は全体の9割にも上ります。

まとめ

  • セックスレスとは1ヵ月以上性的関係がないことである
  • 裁判で離婚が認められるセックスレスの期間は、1年以上である
  • セックスレスは事実や証拠を実証するのが難しい
  • 子供の親権は9割の確率で母親が取っている

何が何でも親権を取りたい場合は、セックスレスだけでなく、親権問題でも争える事実や証拠を掴むことが必要です。

子供の面倒を全く見ない、子供に暴力を振るう等、母親として問題行動があるようなら、それを争点に裁判で争うことはできます。

なお、子供が満15歳を超えている場合は、子供本人の意思を尊重して親権選びをさせることができます。

子供がもう少しで15歳になるという方は、そのタイミングで離婚を切り出すのも一つの方法といえるでしょう。