妻と離婚をした際に、相手の両親に離婚の報告や挨拶に行くべきなのでしょうか?
ここでは離婚時の妻の両親への報告方法や挨拶に行くべきかどうかについて解説していきます。
離婚したことを妻の両親に報告に行かなければならない?
離婚したことを妻の両親に報告する必要はあるのでしょうか?
離婚の報告はそれぞれが自分の親に対して行えばよい物なので、原則として妻の親にまで報告や挨拶に行く必要はありません。
妻の両親から見れば、夫は娘を不幸にした張本人に思えるものです。
そのような相手から離婚のときに挨拶を受けても、不快感が増すばかりなのではないのでしょうか。
しかし、結婚する時にはほとんどの夫が「娘さんを必ず幸せにします」と言って妻の両親に挨拶をしたと思います。
それを全うできなかったことを「謝罪」しに行くのであればまた話は変わってくるでしょう。
それ以外に離婚時の挨拶に行ったほうが良い場合もあります。
それは夫が子どもの親権者となって、今後とも子どもの祖父、祖母として一定の付き合いをしていこうと考えている場合です。
そのような場合には、きちんと離婚したことと、親権を夫が取ったこと、今後もある程度お付き合いをさせてもらいたいことなどを伝えるために挨拶に行ったほうがその後の関係がスムーズになるでしょう。
離婚の報告は手紙でも良いのか?
では、妻の両親に直接離婚のあいさつには行かなくても、手紙などで報告するべきなのでしょうか?
これも原則としては不要です。
しかし、長年妻の両親に良くしてもらった場合には、お礼と謝罪の言葉を伝えたいと思う人もいるでしょう。
きちんとお礼と謝罪の言葉を伝えようと思っていても、口下手な場合には、やはり思ったように伝えられないこともあるかもしれません。
そのような場合に手紙で夫側の気持ちを伝えるのは、決して悪い方法ではありません。
手紙の場合には、時間をかけて自分の気持ちを記すことがことができますし、推敲を重ねることができるので、時には直接口頭で夫自身の心情を伝えるよりも効果的な場合もあります。
手紙という方法で、これまでの感謝の気持ちと、離婚に至った謝罪の気持ちを伝える方法も決して失礼には当たらないでしょう。
しかし、親権を夫が取った場合に、今後も子供を通してのお付き合いが生じる場合には、手紙ではなく、きちんと妻の両親のもとへ赴いて直接挨拶しておいたほうが良いでしょう。
離婚の報告の挨拶に行くべきか?
そのほか、日頃お世話になっている周囲の人たちへ離婚の報告と挨拶に行くべきでしょうか?
必ず直接離婚の報告と挨拶に行くべきなのは、仲人をしてくださった方です。
結婚時に仲人をしてもらった方には、できれば夫婦そろって離婚の報告と謝罪に行くべきでしょう。
それ以外のお世話になっている周囲の人たちには、手紙で離婚したことを報告することが一般的です。
離婚の報告の手紙を出す場合にはマナーがあります。
それは離婚から一か月以内に相手に届くこと、事実は淡々と伝えるとともに、これまでの感謝の気持ちとともに謝罪の言葉を書き添えることなどがそのマナーに当たります。
離婚の原因の詳細を書いたり、妻を貶めるようなことは書かないようにしましょう。
このお世話になった方々への手紙はあくまで「通知状」ですので、ある程度書式に則って書くようにしましょう。
まとめ
- 原則として妻の両親に離婚の報告と挨拶に行く必要はない
- 夫が親権を取り、今後子どもの祖父母としての付き合いが生じる場合には挨拶に行ったほうが良い
- 原則として手紙で報告する必要はないが、これまでの感謝と謝罪の気持ちを書いた手紙を妻の両親に送ることは失礼には当たらない
- 仲人には必ず直接報告する
- 周囲の人たちには手紙で報告することが一般的
ここまで、離婚した場合に夫が妻の両親に直接であれ手紙であれ離婚の報告や挨拶に行く必要が無いことを解説してきました。
しかし、仲人には必ず挨拶とお詫びに行く必要があります。
また、普段お世話になっている周囲の人たちには手紙で報告することが一般的であるとされています。