
10年前に4歳年下の妻と結婚し、2人の子どもをもうけました。
妻は明るく気立てがよく、社交的で、誰とでも仲良くする性格です。
おとなしく内向的な自分とはうまくかみあっているのではないかと思っていました。
つい2年ほど前までは……。
順風満帆の家庭が壊れるきっかけ
結婚後、順風満帆の私たちでしたが、2年前に私が勤めていた会社が倒産し、私は失業してしまいました。2人の子どもたちがそれぞれ小学校と幼稚園に入るときでしたので、私は途方にくれましたが、それまで専業主婦だった妻が、「私が働くから大丈夫」と言ってくれました。
実際、妻は、以前不動産会社に勤めていたときのスキルを活かして、不動産屋で働くようになりました。
私は妻に支えられながら、次の職探しに歩き、前の会社には及ばないまでも、そこそこの待遇の会社を見つけて再就職することになりました。
派手になっていた妻の下着
妻は毎日生き生きと家事をこなし、仕事に出かけていきました。それはそれで嬉しくありがたかったのですが、次第に、綺麗になっていく妻のことが気になるようになりました。
職場でたくさんの人の目に触れるのですから、わからないでもないのですが、専業主婦だったときに比べたら、髪型から洋服から、ピアス、口紅と、どんどんおしゃれになっていきました。
ある雨の日、部屋干しの洗濯物を何気なく見ていた時に、妻の派手なショーツとブラ目に入ったのです。
今まで見たことのないようなもので、ショーツはTバックのような生地の小さいものでした。
思わず妻に、「なんだか派手なのしてるんだな」と言うと、「下着だっておしゃれしたいでしょ」とかわされました。
そのうち、「職場の同僚から相談を受けたから」といっては、帰りが夜9時とか10時以降という日もありました。
私は、”ひょっとして浮気しているのでは”と思いました。
夜な夜な妻が隠れてしていたこととは
ある時、風呂上がりの妻を見た時に私はハッとしました。キャミソールの肩口のあたりに、キスマークのような痕があったのです。
「それ何?」と訊くと、妻は鏡で確かめて、一瞬驚いた表情になった後、「虫に刺されたのかな」ととぼけていました。
夫婦生活は、それまで通り、2週間に1回ぐらいのペースでしたが、その時も、今までとは何か違う、よそよそしさのようなものを妻に感じていました。
決定的だったのは、ある夜、寝た後、私がトイレに起きたときに、となりに妻がおらず、不審に思って廊下を挟んだ部屋をこっそりのぞくと、真っ暗な部屋から妻の喘ぎ声が聞こえてきたのです。
何か会話しながら、妻はいやらしい声を小声でもらしていました。
私は、愕然としながらも、トイレを済ませて寝ました。
おそらくテレホンHというやつを誰かとやっていたのだと思います。
それ以来、そのことを妻に問いただすこともせず、かといって、ふつうに会話することもできず、よそよそしい夫婦関係が続いています。
私としては、信頼していた妻に裏切られた思いで、離婚も視野に入れて検討しています。
妻も、私が何かに感づいたことを意識していると思います。
気になるのは子どもたちのことですが、夫婦間に愛情がなくなってしまった場合、どうすればいいのか、煩悶する日々です。