
4月からは、美容師になるために専門学校への進路も決まっていました。
数日前まで女子高生の制服を着ていた彼女、童顔ということもありましたが私にはとても可愛く想えたのです。
そんな彼女から思い掛けず告白され、勢いで3ヶ月付き合って入籍をしてしまいました。
若いだけの妻、可愛いだけでは一緒に生活できません。
妻は、半年前まで高校生でしたから家事の一切ができなくても仕方がありません。遊びたい気持ちも理解できました。
家事の殆どを私が行い、美容師の専門学校の学費も私が負担し、お小遣いまで渡していました。
結婚したはずが、大きな子供を養女に迎えたような生活が始まったのです。
朝、朝食の支度をして妻にご飯を食べさせ一緒に家を出ます。
私は勿論会社で、妻は学校です。
家に戻れば私に待っているのは「家事」の一切です。
そんな妻が一人前にできることと言えば「夜の営み」だけでした。
そんな夜の営みも妻は受け身で念入りな愛撫を要求するのです。
そんな生活にストレスが溜まる一方で、私は離婚を決意したのです。
生活は現実、夢物語ではありません。
数年我慢をすれば、妻も学校を卒業し「大人」になるでしょう。「考え直すことはできないか」と周囲からは離婚を考え直すよう説得されましたが、妻と二人の生活は我慢できるレベルではありませんでした。
妻が学生と言うこともあり、幸い子供もいませんでした。
わたしは、妻にとっても最善策と離婚を決意したのです。
しかし、妻は両親と暮らしているより私との結婚生活の方が暮らし易かったのでしょう。
離婚に応じようとしません。
結婚当初、歳が離れている妻が可愛くて何でも「いいよ、いいよ。
」と許していた私にも責任はありますが、このまま結婚生活を続ける気持ちは、もう私にはありませんでした。
家庭裁判所で離婚調停
妻と第三者も交えて幾度も話し合いました。妻が私と離婚をしたくない理由は「家事もしてくれお小遣いも貰える、夜の営みまで思いのままの生活を終わらせたくない」と言うのです。
私は、呆気に取られました。
「愛しているから」と言うならまだしもこんな理由で・・と私は悲しくなりました。
私の離婚理由も大人気ないかも知れませんが、私にとっては彼女と夫婦でいる意味が見付けられませんでした。
話し合いで離婚を受け入れて貰えなかった私は、家庭裁判所に離婚調停を起こしました。
裁判所でも双方の反省すべき点は反省して・・と助言もされましたが、私は妻と協議離婚を果たし1年半の結婚生活にピリオッドを打ちました。